彼らの物語は、ボストンの発明家ローレンス・ルーレンが一片の紙で２つのコップを手作りしたことから始まる。彼は、カンザス生まれでハーバード大学を中退したヒュー・ムーアの創業したアメリカン・ウォーター・サプライ・カンパニーに加わった。この２人は一人分の水を１ペニーで配り始めた。それは高くて扱いづらい磁器のウォータークーラーに入った水を５オンスカップ１杯につき１セントという値段で販売された。


1912年にLawrence W. Luellenが取得した特許

この会社は、すぐにインディビジュアル・ドリンキング・カップ・カンパニー・オブ・ニューヨークとなり、彼らの唯一の商品にヘルス・カップという新しい名を付けた。これは伝染病の伝播を防ぐ手助けとなり、公共の建物や鉄道駅で見られた共同使用のカップ「ブリキのひしゃく」で提供された無料の水を廃止するためのキャンペーンを支援する救命用飲料技術であった。1908年の記事では生物学者が「学校の飲料カップで死亡者」が出たので、この社会のために間違いを犯すな、と報告した。

しかし、究極的には使い捨て紙コップの偏在と商業的永遠性への道を開いたことは安定には至らなかった。ある日、ムーアはディキシー·ドール・カンパニーに立ち寄り、自分たちのコップに彼らの名前を借用することはできないだろうかと、その人形製造者に尋ねてみた。なぜなら、サンデー・ベスト（Sundae Best）のアン・クーパー・ファンダーバーグの記事によると、その容器はどうやら南北戦争以前にルイジアナ州で発行された旧10ドル札（フランス語のdixに由来するdixies）と同じように信頼されていたからだ。同時に２つのアイスクリームの味をカップに詰めることが出来る自動機械を、ソーダ水を販売する軽食食堂が導入した際、その容器の評判は盤石なものとなり、紙で包んだ木のへらとアイスクリームディキシーとして有名になった使い捨てカップの先導役となった。

ディキシーカップ(紙コップ)は、医者のオフィス、裏庭のバーベキューやオフィスのウォータークーラーで見られる剃刀、エアロゾル缶、ペン、水のボトル、紙コップといった一人用の道具の先導役となり、使い終わった後に捨てる事でリフレッシュさせると同時に大いに落ち着かせる草分け的商品になった。そして、その後に発売される商品に対して様々な事を提示した発明になった。



≫The Unnatural History of the Dixie Cup