動物から学ぶ10の求愛レッスン -基本を忘れず忠実に-

2011年09月19日
動物から学ぶ10の求愛レッスン -基本を忘れず忠実に-
自然史博物館の人類学者と動物学者が効果的な求愛行動のレッスンを提供しました。ニシワドリと呼ばれるオス鳥はメス鳥を感動させようと草と枝を使って印象的な巣作りをする。世界中の求愛テクニックを研究した調査をもとに、専門家が200名の男性と女性を対象に、動物界から得た”異性を誘惑する秘訣”のレッスンを提供しました。

動物から学ぶ10の求愛レッスン -基本を忘れず忠実に-
人間の基本的な本能のひとつであると考えられているテクニックが多くあり、なかには多くの人が実行するには困難な微妙な手がかりと言葉では言い表せないルールが潜んでおり、性に関する展示会の終了を機に、自然史博物館の社会人類学者や動物学者らが研究から得た豊富な知識を使い、効果的に異性を魅了する方法をレクチャーしました。

動物達はとっておきの切り札のようなものを持っていて、彼らの求愛行動は非常に広範囲にわたっており、中には非常に極端な行動を示すこともあります」と自然史博物館の学芸員であるテート・グリーンハル氏は語り、「卵は非常に貴重でありながら限りがあるものなので、メスにとって、オスをひきつける能力は必要不可欠なものなのです。オスは受精する価値がある存在であることを証明する必要もあります。動物の行動から、人間は多くのことを学ぶことができるでしょう」と続けた。博物館でのレクチャーを担当する社会人類学者であるジーン・スミスは、世界中の文化を研究することにより、より効果的に魅力を高める方法を学ぶことができると考えている。

ジーン・スミス:「顔や体の対象性などの見た目ではなく、どのように積極的になれるか、どのように思いやりがあるのか、そして機知に富んだ彼らの個性が魅力に大きく影響すると考えている。

アイコンタクトは人々が関心を示したり、関心があることを察知するのに使われる一番の方法だが、文化の差異によりやり方に違いがでてくる。

ニューヨークでは求愛は直接的な方法で示すべきだと考えること対し、パリの女性は男性を直視することを軽い行動であると考える。ストックホルムでは目のまばたきをアイコンタクトの代わりに使うこともある。

ロンドンの女性はちらっと見るだけのサインを送るが、男性はサインを勘違いして受け止めないために、もっと明白なサインを求めている。その事がロンドンでの恋愛が急速に進展しない理由のひとつにもなっている。

動物と人間から学んだ方法をこれから紹介しよう。

1. 男に仕事をさせる。


ニシワドリと呼ばれるオス鳥はメス鳥を感動させようと草と枝を使って印象的な巣作りをする。またゴクラクチョウの壮大な求愛行動は有名である。このような見せびらかしの行動を人間の男性がやることは危険と背中合わせで、ダンスフロアでの派手な行動はしばしば嘲笑を招くことがある。そのため、最新の携帯電話や見た目の派手な車に乗ることで、富を示し周囲に働きかけるという方法をとる。

2. 手助けする友人を準備する


アメリカの熱帯地方で見つかったマイコドリのオス鳥は、自分の熱狂的なダンスをより効果的なものにするために、仲間からのサポートを利用する。人間の世界でも自分の見た目をよくするために友人からのサポートを利用することは一般的で効果的なテクニックだ。

3. 肉体関係を結ぶ


タツノオトシゴは尾を互いに絡ませ、タンデムを組んで一緒に泳ぐという優しい求愛行動をする。また、カタツムリは互いの触覚を愛撫して互いに適しているかどうかを確かめ合う。人間は誰かに近づくということで強力なシグナルを発し、腕や手に触れることで見逃すことの出来ない強烈なシグナルを送ることができる。

4. 尾羽をを共に動かす


カイツブリはオスとメスが互いのダンスを模倣した複雑なダンスをすることで、互いに注意を向ける。人間界においても長年に渡って人気の薄れることのないペアーを組んで踊る官能的なタンゴなどのダンスは一般的にみられるものだ。むやみにグルグルと回るように踊るだけでは恋愛の成功につながる可能性は低く、互いの声や動きをミラーのように同調させることにより、好意を持っているという強烈なシグナルを発することができる。

5. 近づいても、触れない


皇帝ペンギンは頭と首を上向きに伸ばして互いに向き合うことにより、ときめきの瞬間を演出する。人間界では誰かの近くに移動しても、触れずにいることでモーションを掛ける。

6. プレゼントする


多くの種がプレゼント交換をすることにより、メスを引き付ける。ペンギンの世界ではオスが集めてきた小石をメスにプレゼントすることが一般的に確認され、カササギは光沢をもった鮮やかな色の物体を集めることにより、メスによい印象を与えようとする。人間界においては膝を地面に着け花束をプレゼントされることを嫌だと思う女性は少数で、飲み物をプレゼントすることからスタートしてもいい。だが、動物のように小石をプレゼントすることは効果はないかもしれない。

7. 視線を投げかける


アイコンタクトは人間界において、特に異性を誘惑する方法としてはもっとも重要な要素のひとつだろう。研究では、見知らぬ人が視線を交わすだけでも、アイコンタクトを取らない場合に比べてお互いに好意をもつという結果が示されている。動物界においては、アイコンタクトは威嚇するときに使われるが、ヒヒの場合は求愛時に互いを見つめあう。

8. 匂いを利用する


ブタの世界ではメスがある種の香りを作り出し、それがオスの口に泡を発生させ、唾液中に含まれたホルモンによって、メスはオスに引き付けられる。蛾はフェロモンと呼ばれる化学物質を使い、彼らの仲間やオスが遠距離からメスを見つけ出すために使う。研究では、互いの免疫システムの違いを示す人間の汗は理想の相手を見つけ出すサインになるという。

9. 見た目を整える


鳥は頻繁に互いの羽をつついたりはじいたりすることで、互いの注意を引こうとする。スカーレット色のコンゴウインコは互いにくちばしで羽づくろいをすることで求愛行動をする。人間の女性においては、髪をいじったり唇をなめたり衣装を整え、男性は腹筋をしめておなかをへこませたり、胸を張ったり、ピンと張った服を着る。

10. ボディーランゲージを使う


メスのガゼルは交配をスタートする準備ができていることを知らせるための独特のポーズをとる。またフラミンゴは羽を使って互いに敬礼するような動きをみせる。クロコダイルの世界では、水の中から尾をアーチ状に伸ばした求愛行動を見せる。人間界においてはつま先を興味を持った対象に向けることで、関心があることを示す。



How to flirt: what animals teach us about charming the opposite sex



同じカテゴリー(カルチャー)の記事

関連記事

てぃーだイチオシ
プロフィール
ogidou
ogidou
世界のニュースを中心に話題のコンテンツを毎日配信
最新記事
QRコード
QRCODE