擬態のプロ、ミミック・オクトパスを擬態する魚が発見され話題
2012年01月07日
多くの動物がスズメバチや毒ヘビのように不快な生き物に擬態する事により自らを守る。しかし、mimic octopus(ミミック・オクトパス)は数多くの生物に擬態する事が可能だ。例えば、8本の足を器用にくねらせればたちまち海ベビに擬態する。また、8本の足を折り曲げ葉形に折り曲げ波打つ事でカレイやヒラメなんかにも擬態する事が出来るという。
ミミック・オクトパスの擬態のレパートリーは潜在的にミノカサゴ、イソギンチャク、クラゲ、クモヒトデ、アカエイなど15種類以上の擬態する事が確認されている。それは、動物界で最もダイナミックな擬態と言えるでしょう。
そして、そのダイナミックな擬態がさらに擬態されるという事が確認された。

昨年7月、インドネシア海域でダイビングをしていたGodehard Koppは
ミミック・オクトパスのすぐ隣を泳ぐ小魚black-marble jawfish(アゴマダイ)を見つけた。そして、black-marble jawfishは完全にミミック・オクトパスの模様を擬態していたそうだ。
Mimic Octopus and Jawfish
Godehard Koppはその小魚の映像を撮影し、California Academy of Sciences(カリフォルニア科学アカデミー)のRich Ross(リッチ・ロス)とLuiz Rocha(ルイス・ローシャ)の元へ送った。このアゴマダイは通常自分の巣穴で大半の時間を過ごすが、巣穴の外にいる時の彼らの低い水泳能力では捕食者に対してとても無防備な状態になります。そこで、アゴマダイはミミック・オクトパスに擬態する事により比較的安全な場所を手に入れたが、隣にいるのは優れた捕獲者だ。だが、そんな心配を余所に優れた捕獲者は気にする様子を見せない。

この関係はおそらくまれな出来事です。
black-marble jawfish(アゴマダイ)は日本からオーストラリアまで太平世の至る所で見かける事が出来るが、殆どのアゴマダイは今回のミミック・オクトパスの様な擬態する場所を貸してくれるタコはいない。
≫Fish mimics octopus that mimics fish